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データからみるミドルシニアの2つの停滞

2つの停滞が重なり、マイナスの影響が増大。

1つ目の停滞はポスト減少による昇進の停滞。
男性大卒50~54歳役職者比率を見ると部長職比率は彼らが入社したころの半分(15%)、そして非管理職は2倍(40%)と昇進の停滞が起こっている。
多くのミドル・シニア人材が含まれるこの層は最も人数が多く仕事のかなりの部分を担っていますが、管理職位不足のために昇進可能性が低いとイモチベーションや業績が低下してしまう可能性が大きい。

2つ目の停滞はワクワク感がなくなる仕事上の停滞
直近の1年間で仕事をしていてワクワクする感情を抱いた度合をきくと、男女とも、40代で「ない」が5割を超え、それより若い世代を上回っている。
結果として、企業が求めるような高い業績を挙げられなくなる可能性があります。

2つの停滞が重なった人の仕事への満足感や組織への帰属意識は、それぞれ単独の停滞の場合より低く、逆に、憂鬱感や転職したいという意思は昇進の停滞(単独)より高いという結果。
克服にはワクワク感を求めて社外での挑戦も必要なのでは。

 

■ミドル・シニア人材のキャリアの停滞~「キャリア・プラトー現象」の観点から(パーソル総合研究所)