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プライド、職歴…捨てられるか? 60歳からのコンビニバイトで気づいた大切なこと
理不尽な会社員生活に終止符を・・・
企業で働いていると、出世を望むと望まないとに関わらず常に周囲と比較されています。中には“我関せず”の人もいるかと思いますが、そういう人はそもそも組織の下では長く働かないか、いわゆる“静かな退職”をしているのかどちらかです。仕事はただお金を稼ぐ手段であるはずなのに。上司に気に入られるかとかそのポジションに空きがあるか、という時の運に自分の人生や給料が左右される…、理不尽なものです。
本記事は、メガバンクに勤務していた男性が、45歳で転職活動を始めます。自分の市場価値は組織の中にいるとよくわかりません。良くも悪くも井の中の蛙だから、「ベンチャーなら部長クラスで年収600万円ですよ」と言われることも。結果として、結婚や親の介護などの外的要因はあったものの、55歳で早期退職。その後、本業以外にもまだ余力があるということで地方でコンビニバイトを始めます。
大学生の先輩から叱られたり、売上不正を働いていた中堅バイトの誤魔化し目の当たりにして不正を暴いたり…。そうこうするうちに生身の人間と接する仕事が面白くて辞められなくなります。さらにはメガバンクの経験を生かして業務の効率化のアドバイスをし、利益率を上げるような成果も。
捨てれば得られる
この話は一見誰にでもは当てはまらないように思えます。大抵は大なり小なりプライドがあり前職を下回る給与や待遇では嫌だとか、経歴を活かせる職場でないと嫌だとか言いがちです。でも彼が結果として充足感を得られたのは、プライドや経歴を捨てて、 “捨てれば得られる”をまさに実践したからではないでしょうか。
私自身はかつて無職のときがあり、仕事がないツラさを味わっています。重い腰を上げての転職に二の足を踏みつつ、何もしなければ何も変わらないのもわかっている。そんな時にそんなプライドは捨てられるものじゃないの?と自分に一度聞いてみることが大切かもしれません。
外部リンク:【定年後の歩き方】「メガバンクを早期退職してコンビニバイト…」60歳男性がコンビニ勤務で気づいた大事なこと
執筆と絵:Shion
東京都出身。都内製造メーカーに勤務。法律事務所から企業に転職後、管理職歴10年、東南アジアで駐在も経験。帰国後次の目標が見つからずセカンドキャリアを模索中。