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よりよく歳をとる。長生きをリスクにしない

「次の世代に継承することへの関心(generativity)」が重要

45歳~50代全般に生じる変化は、
1.身体における変化、
2.社会生活における変化
3.家族における変化
4.マインドにおける変化という4つの変化が見受けられる。
身体における変化では、たとえば、50代を経て服薬する人が増える。30代では4.3%だったのが、50代では50%近くに。社会生活における変化では、定年にむけて徐々に仕事や責任を減らし、給与も下げていく役職定年制度が設けられている。
仕事に充てられる時間や気持ちが変化すると、多くの場合、個人の社会生活や時間の使い方、人との交流にも変化が生じる。

家族における変化としては50代後半ですべての子供が同居している家庭は24%、すべての子どもが別居している家庭は29.9%。一方で、親の介護経験が増えてくる。50代で、現在介護が必要な人は14.6%。過去に介護が必要だった人は21.8%。近々介護が必要になる人は19.9%。

マインドにおける変化としては、国民生活に関する世論調査を見ると、「日常生活での悩みや不安を感じている」と答える人は、他世代に比べて50代が一番多い。「乳幼児期」から「老年期」まで8つの発達段階を提唱しているエリクソンの発達心理学において、中年期/壮年期は体力的にも精神的にも落ち着いてくるとされている。そして「次の世代に継承することへの関心(generativity)」を強める時期だが、この時期に「ジェネラティビティ」な生き方ができないと「停滞(stagnation)」に陥ってしまい、「老年期」において、過去にうまくいったこと/いかなかったことの折り合いをつけ、人生の意味や自分の存在意味を見出すことが難しくなるという。だからこの年代こそ次の世代に継承することへの関心(generativity)」が重要となる。

<外部リンク>

よりよく歳をとる。(シニアマーケティング研究室)