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やっかいな問題はみんなで解く

2023.08.01

あなたもなれるやっかいな問題の“成解”者

一言で言うとあっちを立てればこっちが立たず…専門家だけでは正解が見つけられない問題。例えばローカル鉄道の存続問題。このやっかいな問題を解くには皆で知恵を寄せ合い「成解」をつくる必要がある。
この本では、まずやっかいな問題を皆で解決する理論が説明される。そしてその実践例として大学生らが奈良県十津川村の中学生と一緒に地域の活性化に取組んだ「とつゆめプロジェクト」、デザイン・クリエティブセンター神戸(KIITO)が取組んだ「ちびっこうべ」「男・本気のパン教室(通称パンじいプログラム)」等の実践例が紹介されている。
どうも成解を創るのに重要なのがコーディネーターの存在。コーディネーターって何をしているのかは謎で、日本語さえ話せれば誰でもできそうなのだけれど、でも実はここが重要。集まってきた皆の各々の考えを共通の理解に繋げ、成解を創るサポートを行う。このコーディネーター育成に有用な方法が、自分の領域を飛び出し、領域外で自分の領域での力を利用しながら成解を創る越境学習のようだ。

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「地域にもっとにぎわいがほしい」 「困っているはずの人から声が上がってこない」 「せっかく学んだ専門知が専門外の人に伝わらない」 災害復興、再生医療、にぎわい創出、創造教育……境界を越えて困難に立ち向かう作法と実践。