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農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ
2024.01.17
小さな農家を起業するにはその他の起業と共通点が一杯
なかなか過激なタイトルだが、著者の言いたいことは。やりたいこと(WILL)、できること(CAN)、必要とされること(NEED)を考えない農家は生き残れないということ。
セカンドキャリアで農家を目指す人も増えてきているのに、手厳しい。
その理由は、農家は下流の流通の影響を受けて、規格に合った野菜を季節に関係なく大量に効率良く作ることが求められている。これに伴い資本の大きな会社が技術、設備を購入して実施する農業の工業化が進んでいるため。
その環境の中、小さな農家は目的を明確にし、小さな農家を支持してくれる協力者とゆるく繋がる力(座組力)を持つ必要がある。また新規就農者は、モデルとなる人を見つけその人が運営する現場でこの技術を身に着ける必要がある。
農家は体が資本なので野菜を世話するように自分も世話する必要があるとも説く。さらに新規に農家になる人は男の人がが多いが、男は強くなくてはいけないと思い込まず、協力者に助けを求めることも必要。
読んでいると新規に農家になりたい人だけでなく、起業をしたい人にも当てはまる助言が一杯。28歳に帝人(株)を辞め農家に転身した著者は、50歳を超えた今も年間100種類以上の野菜を栽培、個人や飲食店に直接販売を行う久松農園の小さな農業を続けており、その一言一言が重い。
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◎大淘汰時代の小さくて強い農業とは?
◎農業に関する様々なウソや誤解に丁寧に反論し、
これからの日本の農業のあり方を考える