お役立ち情報
笑いのある世界に生まれたということ
2025.08.09
真に笑いのあるコミュニケーションを習得したい方にお薦め。
気軽に「笑いの技術を身につけたいな」と読み始めたら、想像以上に深くて重かった──。
でも、それが本書の魅力でもあります。
著者によれば、社会にお笑いがあるのは、社会そのものが苦しみに満ちているから。
お笑いは、それをやり過ごすための「薬(HappyPills)」なんだとか。
笑うことで、脳内にドーパミンという“幸せ物質”が出て、つらさがちょっとだけ和らぐのだそうです。
では、「笑い」を生み出すには何が必要か?
本書では次の3つの要素が紹介されています
・緊張と弛緩
・裏切りの理論
・そして共感
たとえば、部長が部下たちを前にして真剣な表情で「私は君たち一人ひとりのことを考えて、毎日頑張っているんだ」と言った後に、「たとえば……君は誰だったけ?」と続けると、空気は一気に“弛緩”へ。
ここで笑いが生まれるかどうかは、その部長がふだんから共感を得ているかどうかにかかっています。
つまり、笑わせたいなら「テクニック」だけじゃなく、一緒にいる人たちのことを本当に好きでいることが必要なのだと。
読んでいて、自分にはちょっと足りてなかったなあと反省したり、これからできるかなあと不安になったり…。
でも本書には、その不安を和らげてくれるヒントもちゃんとありました。
「あなたのせいで」ではなく、「あなたのおかげで」──
そう思える関係が、きっと笑いのある世界をつくっていくのかもしれません。
〈外部リンク〉https://amzn.to/4m1znIR