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中小企業の新規事業、仕掛け人に学ぶ成功 “3つの条件”
中小企業の新規事業だけでなく起業をする人にもヒントが一杯。
デザイン会社で「営業しなくても仕事の依頼が自然と集まる会社にしたい」とデザイナーではない(専門はマーケティング)小川亮さんは取り組まれました。その中で新規事業を成功させるためには3つの条件が必要だと気づきます。
①体力と体制が整っている
②社内に協力者を見つけられている
③経営者に熱い信念がある
①については、きっかけは父に同行した打ち合わせ。父は耳が聞こえないため、私が取引先に同行して、デザインについて私がいくつもメモを取り、デザインというものについて言語化できるようになっていきました。そしてマーケティングとデザイン両方のことがわかり、双方の意思疎通に貢献できることが自分の強みだと気がつきました。その強みを一番活かすために、会社の事業を「デザイン全般」ではなく、「パッケージデザイン専門」を軸とすることに決め、ブランディングの一環として、パッケージデザイン開発についての講演をするようになりました。自分の言葉で物事を概念化して、デザインに大事なこととは何かを整理した経験は後の財産に。小川さんを新事業専任とし体力をつけ、パッケージデザイン専門とした体制を構築しました。②についてはメディア露出など外部からの評価は、わかりやすく「社内の協力者」を増やす方法だと。「デザイナーをデータベース化して、クライアントがデザイナーを指名できる」新事業プロジェクトが「日経MJ」に掲載されると、テレビのニュースでも特集が組まれ、「おもしろいことをやっている会社がある」と認知されるようになり「社内の協力者」が徐々に増えていきました。③については「なぜこの事業をやるのか」という信念がリーダー自身に必要、「できればうまくいったらいいな」という程度の覚悟では不十分。そして、その旗を譲りながら成果を出せる社員へ育てていく。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」の名言にあるように、バトンを受け継ぐ側も見様見真似ながら「こうやればいいのか」と、実感できてようやく人は動くのだと思います。そこまでリーダーが引っ張らなくてはならない。経営者が信念を持ち続けていれば必ず社員にも伝わると。
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