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耳が痛いことは忘れがち! シニアが「わきまえたい」職場のルール

態度の大きいナゾの人・・・誰?

職場に立場はよくわからないけど、態度の偉そうな方はいませんか?

うちの職場にも自分のなかだけの常識があたかも世間の常識かのように指摘してくる方がいるのですが、大体その指摘は首を傾げることが多く、かといって無下に扱うわけにもいかず…。この対応に使う時間こそが無駄ではないか、と思うことが多々あります。こういう方々って、自分がいわゆる「老害」になっていることに気づかず、裸の王様状態なわけですが、怖いのは、その状況を客観視できないと、いつか自分もその“偉そうなナゾの方”になってしまう可能性があることです。

本記事では、マナーの基本「敬意」「感謝」「思いやり」「謙虚」が大切と説き、人と人が相対するビジネスマナーとしてそれらを活用することのメリットを説明します。「相手の状況を慮って、相手がしてほしいであろうことをすることが、相手を思いやる」と、小学生でも理解できることなので、確かにその通りですが…。

結局はこれができない大人(偉そうなナゾの方々)が多いわけで、それはなぜでしょうか。

 

してほしいことと、してほしくないこと

「相手がしてほしいであろうことをする」には、「してほしくないことはしない」を理解する必要があるのかもしれません。

例えば相手のミスに気づいたらそっと指摘をすることは、経験の少ない相手側がからするとありがたいことです。一方で、これ見よがしに自分の知識をひけらかし、どうでもいい重箱の隅を突くような指摘を繰り返す…などは、相手から喜ばれるはずもありません(たとえそれが“会社のために”といった建前があっても)。

すぐに思ったことを相手に伝えるのではなく、いったん引き取ったうえで本当にいう必要があるか考えることが必要です。まずは入口で“常識(良識)のある人”と認識してもらえないと望む結果から益々遠ざかるわけです。

 

新入社員と同じ

本記事の最後に、高齢者の人材派遣会社に派遣先から入る3大クレームとして、「態度が悪い」「ミスが多い」「時間が守れない」があるようです。これって当然ですが新入社員が行っても社会人としてアウトなことです。最初にお話しした“立場はよくわからないけど、態度の偉そうな方(初老が多い)”は、大体嘱託社員や顧問など一線を退いた方々です。今の自分の立場は新入社員と変わらないんだ、という謙虚な姿勢を忘れないのが、将来“偉そうなナゾの方”にならない秘訣かもしれません。

 

外部リンク:60歳を過ぎたら「わきまえたい」職場のマナー5つ

 

執筆と絵:Shion

東京都出身。都内製造メーカーに勤務。法律事務所から企業に転職後、管理職歴10年、東南アジアで駐在も経験。帰国後次の目標が見つからずセカンドキャリアを模索中。