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「指示待ちのジジイ」が… 定年後のネット廃人からプロボノで復活!
仕事は与えられるものか、自分で作り出すものか
私が管理職になった当時は大量の仕事をこなしながら、上司の意向にも沿って部下の面倒を見るという理想的な環境でした。ところが、海外の子会社に異動となり張り切っていたのもつかの間、現地でできることはほぼやり尽くされており、新しいことを行うにも限界がありました。帰国後は、専門外の部署に異動となりモチベーションは益々下がり…。そして今は、お恥ずかしい話ですが、まさにこの記事の「指示待ちのジジイ」と化しております。
本記事の男性は30年間の指示待ち会社員人生を送り、定年退職を迎えます。そこで身についた指示待ち体質により家庭でも何をやってよいのかわからなくなり、やがてネット廃人となってSNSにアンチコメントを書きまくります。この気持ち、ちょっとわかります。なぜなら人間は暇になるとロクなことはしないからです。
そんな彼を見かねた息子からプロボノの提案を受けます。そして、初めて現場に行ったときに指示を待っていたら、リーダーに「目的は話したので、動き始めてください」と言われてしまいます。そのときに初めて“与えられるのを待つ、多ければ断る”ではなくて、“仕事を取ってくることを頑張らなくてはいけないんだ“と彼は自覚します。
”指示待ち”からの脱却…情熱と楽しさ
この話を自分に置き換えてみれば、私も過去の仕事を美化しすぎていたかもしれません。なぜなら、てっきり自分の裁量でさばいていたように思っていましたが、それらはすべて与えられた範疇のなかでただもがいていただけだったのです。そのように考えると、ただ指示を待つのではなく、私はこの能力があるからこの能力に合う仕事としてこんなことができる、と取りに行かなければならないんですね。
この男性によると、相手を思う情熱を伝える、いつも楽しそうにしていることが大事かもしれない、ということ。「指示待ちのジジイ」でも変われるんだ、と勇気をもらいました。
外部リンク:【定年後の歩き方】「指示待ち会社員が定年したら、ネット廃人に…」何もやる気がおきない60歳の再起のきっかけ
執筆と絵:Shion
東京都出身。都内製造メーカーに勤務。法律事務所から企業に転職後、管理職歴10年、東南アジアで駐在も経験。帰国後次の目標が見つからずセカンドキャリアを模索中。