わたしの
セカンドキャリア
第3回重く考えていたセカンドキャリア!?動いて見えたパラレルキャリア/関口一さん
上席執行役員グローバルコンシューマビジネス担当
バイスプレジデント兼日本地域CTO 関口 一
すでに技術は忘れつつもいくつかの資格を密かに勉強。 新しいことを学ぶことは今でも大好き。 妻と大学生の子供2人。
趣味はコロナで休んでしまったキャンプと釣り。
四捨五入すると50歳、なんとなくその先のキャリアを考え始めた
45歳を超えたころ「四捨五入すると50歳」と考えたら、なんとなく“その先のキャリアはどうなるのか?”が、急に現実の問題に思えてきた。
今のポジションもいつまでもできないし、後進に譲ることを考える時期でもある。
セカンドキャリアと言っても会社のキャリアだけでは無理じゃないかなあ?
自分の経験が社外で生きるイメージが持てない…
漠然とした問答を頭の中で繰り返しながら、
会社以外のキャリアって?なんだろうか?
自分の価値はなんだろう? と考え始めました。
仕事をいいわけに、後回して数年…
個社の成長だけではないソーシャルビジネスや社会課題解決のビジネス化(CSV:Creating Shared Value))に興味がある。でも具体的なアクションは…まだ何もできていない。
そもそもセカンドキャリアとは会社を退職してやるもの?
今、本当に自分がそこまで賭けてやることなのか?
きっと今までのキャリアや積み上げてきた経験って役に立たないだろう。
なんでもいい、何か一歩を進めたいとあがいて、思いは行ったり来たりしつつ、
仕事を言い訳に後回ししながら数年経っていました。
そんなある日、会社の今後の施策検討の一環で、地方創生セカンドキャリア塾への参加を打診され、とりあえず違う景色を見たいという想いで参加することにしてみた。
何をしたいか?の前にまず“自分の資産の棚卸し“から始まるプログラム。
最初は戸惑ったが、そのうち自分の過去、今持ってるもの、そして本当にやりたいことが一緒に参加している仲間の助けを借りて見えてきた。 特にセカンドキャリアではなくパラレルキャリア、自分のパッションと会社や社会の重なりを見つけていけばいいんだと思えるようになった。
3つのターニングポイント
今後のわたし
今までのキャリアでは企業の成長を目的に、組織を管理しながらそれに貢献する、ということを行ってきた。
しかし以前、日本でワイナリーを立ち上げた方のお話が強く心に残っている。
「自分がやりたいのは自分が作ったワインを楽しんでもらうことであり、ワインを通じて関係する人と食や地域を盛り上げたい。その中でみんなが利益を上げられるような仕掛けをしたい」
これこそ、皆が満足することを作り上げる方法だと思い、非常に共感した。
そして、この考え方はCSVという「異業種の人・会社が、社会課題解決を目的に、自分達の強みを活かして、しっかりと本業で儲ける」コンセプトであることを知った。
「セカンドキャリア」は会社を辞めて新しいキャリア、と誤解しがち。
しかし「パラレルキャリア」として“今の会社でやってきたこと”とこれから学んだことを掛け合わせるいわば複業”が自分に合っていると思った。
ポジションや組織的地位では充実感は得られない自分が、新しいチャレンジの中でイキイキと楽しく、また周りにもそう見えるように仕事したい。
地方創生、デジタルデバイドの解決など社会的課題に関わり誇りある仕事をしていきたい。
自分で自分をコントロールできるようになっていたい
企業での経験で、問題解決やアイディアを社内外の仲間と具現化してきたことを活かし、今後は地域の方の問題やアイディアに耳を傾け、課題を知る・体験することをやる。その上で解決できそうな人と地域をつなげていき、助け合いながら地道に発展することで自分も新しい学びを得たい。そのうえで会社にも還元する。“セカンドキャリア”という言葉に縛られずに…。
編集部より
関口さんが抱かれた「50歳という1つの壁が見えてきた時、”次のキャリアをどうしよう”という葛藤」は、会社員であればだれもが同じように感じることだと思います。更に「仕事の忙しさを言い訳に先延ばししてきた」と語る関口さんですが、「キャリアの棚卸」を通じて、新しいアクションや人との出会いから次のステージの扉を開かれました。
「自分のパッションと会社や社会の重なりを見つけていけばいいんだ」という気付きはまさにいい得て妙。
これまでの経験と社会課題をつながり合わせた時に、次の自分の軸が見えてきたと語る関口さんは、すでにビジネスでアクションを起こされています。
これからのますますのご活躍が楽しみで、この先のストーリを早く知りたいと思います。
次の自分を考えたいが1人では難しい…という方は、よろしければご一緒に!こちらで定期的に開催しています
次のじぶんProject プロジェクトリーダー 北村貴